[PR] 入院 東京 作品置き場 ... 傷も、痛みも byオクヤ
Fateのファン作品置き場(ただし、BL要素多大に有) CPとしては弓士中心。 (時々碧羅が槍弓とか、他のCPをかいています) 掲示板がわりにコメント書いていただけると喜びます。
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なんだかなぁ~凹

昔っから、物理的な傷や痛みは常に大小に関わらず常に
持ち合わせております。
子どもの時分に比べれば、今は然程……大きなモノは
なくなりましたが。
クセなのか何なのか、無意識に自分を傷つけることを得手
として、お気に入りの毛布をズタボロになっても抱えている
子どもみたいに、自分にとってそれは当たり前のことだと
思っておりました。

人は誰しも、自分だけの傷を持って生きている。

目に見える傷だらけの自分は、幸せな方なんだなぁとふと。
目に見えない傷ほど、深くて厄介なモンはないなぁと……
痛みの違いはあれど、抱えてそれでも毎日を生きることは
辛いことだけど、それでも虚ろになりがちな今に確かな実感
を与えてくれてるのだと思い―――堪えられる内は大丈夫と、
笑みを浮かべてまだ頑張れる。


(続きにて 癒されたいデス★ 弓士)


―――

「あーちゃ?」
髪を触れてくる気配に薄く瞼を押し上げれば、傍らで
柔らかな眼差しを浮かべるおまえの瞳。
腕枕する男の逞しさに頭を埋めれば、俺を撫でいた
反対の手で髪を頬を辿り擽る。
気だるく、ぼんやりとする頭で心地良い愛撫に目を
閉じていれば、瞼の上に男の唇を優しく受けていた。
「アーチャー……」
キスは、目元へ落ちこめかみに鼻先へ。
堪らずに目を開ければ、穏やかな鋼色に映る自分の姿。
「―――士郎。」
呼ぶ声の、心地良い低さが背筋を震わせ、けれど視線は
反らせぬままに見つめ合う。
「衛宮士郎……士郎。」
繰り返される名はおまえも同じ、始まりも、時折垣間見る
仕草も行動も似通り過ぎるほど同じ。
違う所を探す方が早い俺たちは、その僅かな相違を埋める
ように惹かれ合い、そうして抱き合える。
「アーチャー……」

好きと、
そうカタチ作るには簡単じゃない思いを、
願いを込めて、
祈るようにおまえの名を呼ぶ。

「アーチャー、アーチャー……あーちゃー……」
何度も、何度も確かめるように、愛しさを込めておまえの
名を呼んだ。
「―――衛宮士郎。」
不意に、優しく撫でてくれた大きな掌が、俺の頬を包み
込むように触れてくる。
「士郎……しろう……」
男の吐息が、瞳を掠めた途端に漸く気が付いた。
霞む視界の向こう、心配そうに曇った鋼色に、大丈夫だよ
と首を緩く振る。
目の縁を伝って頬を包む男の掌へと落ちる雫。
不思議と溢れてくる涙は、悲しいわけでも辛いわけでもない
のに何故か。
こうしておまえが俺の名を呼び、触れ合った途端に決壊して
流れてしまう。
「士郎……」
男の唇が涙を掬えば余計に、流れは止まることなく。
「ん……大丈夫。」
心配をかけてしまうことを申し訳なく思っても、それ以上に
宥めてくれることが嬉しくて笑みを零せば。
おまえも俺の気持ちが伝わったのか、口元を綻ばせて頬
を重ねる。
「アーチャー……」
その様に、安息と共に思わず男を呼ぶ名を声に乗せれば、
俺の身体を包み込むように腕を回して引き寄せられる。
「士郎……」
囁く低音は、明確な言葉よりも伝わる気持ち。
その声で、温もりで、瞳の柔らかさで分かる思いは俺も同じ
だから―――だから、俺もまたおまえを包み込むには足りない
腕で、精一杯抱き返した。


あぁ、幸せなんだなぁと……お互いに、同じ気持ちを抱きながら
―――その唇に思いを込め、触れ伝えたい。





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