[PR] 入院 東京 作品置き場 ... 押して忍ぶ byオクヤ
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Fateのファン作品置き場(ただし、BL要素多大に有) CPとしては弓士中心。 (時々碧羅が槍弓とか、他のCPをかいています) 掲示板がわりにコメント書いていただけると喜びます。
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好きなことを、好きなだけ出来る時間が今の望みです凹
あぅ……お仕事は嫌いじゃないけれど、書くことは私にとって半身です。
何だか欠けている、乾いている、飢えている。

それでも、そんな自分でも、やっぱり好きなもんは好きなんだと、
今は焦らずのんびりと、長い目でちょこまかしたいと思います★

(続きにて 白騎士 メモ帳発掘)

―――

それは歪に映る合わせ鏡のように
       ―――曲がった像を目の前にして、嫌悪感しか浮かばなかった。

幾重に広がる鏡の向こうに、嫌悪以外の感慨が見えることも知らず。

互いを敵視した。


ガラスが砕けるように、結んだ幻想が脆くも崩れ去る。
掌から失った剣を、まるで復元したかのように上回った剣が、無くしたモノ
に取り代わるように傷を生む。
散った自分の血に呆けることなく返し手に握った剣は、深くなる傷を更に
広げて裂いてゆく。
決定的な致命傷。
だけどその痛みを怒りに変えて訴え続ける。

決して、間違いなんかじゃないんだからと
            ―――怒りを、強い意志に代えて叫びを上げていた。


打ち破った歪な鏡、その先に在ったのは
            ―――真っ直ぐな鋼の、研ぎ澄まされた美しさだった。


「―――っ……また、夢を?」
軋むソファから身を起こせば、ぎこちない動きに2度3度と首を鳴らした。
久しぶりにまともに眠っていた気がする。
少々埃っぽいけれど雨風を凌げる屋内と、固いソファと古びた毛布。
散々動き回っていたから、こんなに寛いでいることは珍しい。
目が覚めればすぐさま駆け出す身体が、今は夢の余韻にぼんやりと天井
を眺めて呆けている。
「―――傷、結局残らなかったな……」
剣を受け止めた掌は、あのときの傷を失ってただ硬いばかりに節ばって
いた。
それはあの男に近付いている標。
かつて子どもだった自分は、今ではすっかり男の姿を象るようになって
しまった。
「成ってしまった、じゃない。成るべくして成った、俺は成りたくてこう
成ったんだな。」
追いかける背中は遥か、遠き理想は既に立ち止まっているというのに
――― 一向に追いつけてる気配も無く。
「あぁそれでも……それでも俺は、歩みを止められない。―――たった
ひとつの歩みでおまえに近付けているのだと思えば、足は勝手に進んで
しまうんだ。」
気だるい身体を立ち上がらせ、傍らに掛けていた外套を身に纏う。
それは、おまえが纏う赤ではなく。
俺が纏う、生成る白。
決して、おまえの色に染まらぬ誓いと共に、けれど目指す先はおまえだけ
であるという決意。
「さぁ……行き着く先の更に彼方を目指して―――俺は、おまえに逢いにいく。」
そして、おまえを世界から解放させよう。
理想に絡み付く不純物を取り除き、在りのままに生きていてほしい男がいる。
「だから今は……俺が追いつくまで待っててくれよな。―――アーチャー。」
赤い外套の、靡く背中は未だ振り返らない。
だがおまえはそれでいい、おまえが在り続けることこそが俺の希望なのだか
ら―――おまえの存在は、俺にとって輝く星の煌めきなのだ。
目に見えても届かない、だからこそ目指す、だからこそ……愛しい俺の光。


歪な鏡の奥に眠っていたのは、たったひとつの輝きでした。

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