[PR] 入院 東京 作品置き場 ... やっぱ暑いのは苦手デス凹 byオクヤ
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Fateのファン作品置き場(ただし、BL要素多大に有) CPとしては弓士中心。 (時々碧羅が槍弓とか、他のCPをかいています) 掲示板がわりにコメント書いていただけると喜びます。
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漸く責任ある仕事から解放されました?……一時的デスガ凹
8月いっぱいはただでさえ自重が重いのに、仕事のプレッシャーでガクブルです♪
せめてもの救いは腰痛脱却☆後は暑さだけが軽減されればいうことなしですが。

(続きにて 下記・そのまた下記のラスト)
(HF イリヤ・アーチャー・士郎 シリアス)

―――

注意:HF イリヤ・アーチャー・士郎 シリアス の通りノーマルエンドねたです。
    メモ帳原文そのままなので、矛盾とか書き損じとかありますが。
    敢えてそのときのテンションのまま、載っけてみますので途中で読んでて
    無理を感じたら、即止めてくださいね★



降り続ける雨と繰り返す忘却。
ツギハギの魂は白き少女の願いに留まり、還ること無きさまよいに刻を費やし。
刻は、ハラハラ落ちる彼女の涙を緩やかにしてゆく。
「―――桜、強くなったんだなぁ。」
小雨を見上げる少年に悲壮感は無いものの、罪の痛みが軽減した分だけ自らを律する。
「アーチャー、そんな面するくらいなら縁側で見守るなよな。」
「ふん、貴様が自棄になって自傷せんよう見張りだ。」
「ばか、そんなこと無駄だし、出来るもんか。―――俺は、イリヤが望むまで俺だよ。」
鉛色の空は変わらず、少年はただ思いを馳せる。
「桜……俺がいなくても―――」
祈るような声は最後まで言葉を紡がず、ただ穏やかな心のまま少年は箱庭で案ずるのみ。


刻は過ぎ、やがて雨が上がる。
「シロウ、見て見てお花だよ。」
仮初めに作られた箱にたったひとつ、本物の花が色付いた。
「ほぉ見事な花だ、よく手入れがゆき届いている。」
小さな可憐な花を前に、少年は言葉も無く見つめ続け。
「―――あぁ花だ。」
たった一言絞り出すように告げた声は、漸く少年らしい表情を引き出した。


花は刻、一刻と咲き誇る。
「赤、青、黄色、白……う~ん、ピンクも可愛いわね。」
「紫はイリヤの白い髪に映えるな。」
「そう?それならアーチャーだって似合いそうよ。」
「…………私に花なぞ遠慮被りたいが。」
「あ、シロウは何色が似合うかしら?赤?白?……う~ん。」
「いっそピンクがいいのでは?」
「そっか、あの子の色だもんね。」
少年は咲き誇る花々を慈しむように見守る。
中には枯れてしまう花があったが、少年の指先ひとつで鮮やかさが蘇った。


咲き誇る花々に雨が降る。
「―――もう少しの辛抱だからな。」
少年は庭に咲く花が強い雨に打たれ萎れぬよう、身体を傘に守り抜く。
まるでそうすることで彼女の嘆きが収まると信じ、蝕む悲しみから立ち直ってくれると願い。


―――
――――――
―――――――――


花は色とりどりに、カタチも鮮明さも様々に、少年に私たちに語りかける。
「―――まったく、桜も頑張るわね。お花ってお世話が大変なのに……こんなに長い間。」
「まぁ彼女は頑張り屋だからな、性が合ったのも幸いしたのだろうが。」
「イリヤ、アーチャー、櫻だ。」
はしゃぐ少年の声を聴けるなど二人には考えられなかった。
彼は既に枯れ果てて、自分たちの我が儘のために悲しい笑みを浮かべていただけだと
思っていたのに。
「解体した間桐家から移した櫻、ずっと咲かなかったのにね。」
「衛宮邸の土と水は彼女に合っていた、咲かなかったのはこの日のためだろうさ。」
箱庭に降り注ぐ一面の櫻吹雪、その中で少年は眩しいまでに笑っていた。
「桜、俺以外にもちゃんと笑えた。」
小さな、たったちっぽけな願いに、少年は心から微笑みを浮かべた。

「そっか、じゃあお兄ちゃんは迎えにいかなきゃ。」
「イリヤ?」
「そうだ、おまえは彼女を迎えにいっておけ。」
「アーチャー?」
不思議そうに首を傾げる少年に、少女と男は心からの笑みを贈る。
「―――そっか、俺……桜を迎えにいかなきゃならない。」
少年の頷きに少女ははにかみ、男は目を細めて背中を押す。

「さようならシロウ。」
「さようならイリヤ。」                           少女は、白き聖杯の彼方へ。

「さようなら士郎。」
「さようなら……エミヤ。」                        男は、荒廃とした剣の丘へ。


                       「さようなら」
           そして少年は、櫻舞う我が家へとそれぞれに還ってゆく。
                春告げる、櫻の下で、分かつ道。


―――――――――
――――――
―――




馴染んでた岐路を、懐かしい気持ちで歩む。
踏み出す足取りは軽く、見慣れた屋敷へと辿り着く。
入り口に一人立つ初老の女性、俺は躊躇うことなく手を降って彼女の名を呼んだ。
「―――桜!」
舞い散る花は雨のように、あの雨の日彼女の味方になると誓った刻と同じように、今度は
彼女が駆け寄るのを強く強く抱き締めて花弁に濡れてゆく。
遅くなってすまんとか、よく頑張りましたとか、いっぱい言葉を考えていたけど止めた。
先輩先輩と連呼して泣きじゃくる少女を、俺は苦笑いして受け止めて告げる。



               「―――桜、一緒に花を見に行こう。」
              約束を果たすために、俺は桜を連れてゆく。


―――

ラスト、淡紅の雨が降る下で変わらない少年の声を幻聴してしまいました。
その声はぶっきらぼうさが消え、穏やかな幸せに溢れた本当に優しい声でした。
UBWの笑顔とは違う意味で拳を握り締めたHF。
衛宮士郎という存在が改めて好きだと実感し、同時に彼は幸せにならないと、
思いっきり笑顔でいてほしいと、切に願うばかりでありました。

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