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同じはずなのに、違う言葉を吐く。
違うはずなのに、同じ言葉を吐く。
忌まわしいほどに、吐き気がした。
似ている、なんて生易しいモノじゃない。
同一と言っていいが故に、微かでも生じる誤差が気に食わない。
姿形はまだいい、経験も致し方ない。
だがその在り方が、有り様が、堪らなく気に障る。
殺したいという半端さじゃない、ズタズタに引き裂き無惨に貶め、同じ絶望を
味わえさせたままに抹消したい。
そうでもしなければ気が収まらぬほどには、私はおまえを憎んでいた。
おまえも私を気に食わないはずだ、違うはずなのに同じであるオレをおまえ
は憎んでいる。
―――そうだろう、エミヤシロウ?
確かに、おまえのことは気に食わない。
けれど憎んでいるのかと問われれば、おまえの在り様を憎んではいても、その
背中は理想の具現だ。
強いて言えば悔しい、同じはずなのに違おうとすることが、理想の果てのくせに
勝手に絶望してるところが堪らなく嫌だ。
胸を張ってほしい、おまえはよく頑張っているのだから、それまでの在り方を、
これからの有り様をただの一度も違えてほしくなかった。
絶望もあるだろう、憎しみも痛みも、きっと後悔もあるのかもしれない。
それでも今まで走り続けてきた道のりが、間違いなんかじゃないって信じていてほしい。
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原稿にシリアスを排したいのに、こんなんばっか。
ラブラブでライトな話が書きたいデス、でもきっとムリ~★
またしても中途半端注意報、後味だけはせめてサッパリしたい。
かつおのたたき並みに♪(観測的希望)
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